2023-2024年製造の鮎達タイツの生地「TC/ASH」の表面黒ジャージが上の写真のように変色する事例が何件か報告されたことを受け、専門機関に試験を依頼いたしました。
その結果について試験結果、所見、今後の対応について下記の内容でまとめましたのでご確認ください。
内容:
4月から10月にかけて鮎釣りに利用したタイツの表面生地が変色した。
生地組成:
クロロプレンスポンジ 表面生地ナイロンまたはポリエステル
変色についての外観観察:
表面生地全体に黄色の変色が認められる。股部分、後身頃の膝部分など陰になる部分の変色程度は小さく、変色は裏側まで及んでいない。またウエスト、パイピング、前身頃のサポート部分など本体生地と異なる生地に変色は認められない。
各種堅牢度試験
試験項目:耐光堅牢度 5★ JTS L 0842 第3露光法
5級照射にて変色が確認
耐光堅牢度についての所見:
耐光試験は、正常品、および変色品の正常部分ともに変退色5級あり、衣料品の一般的な品質基準を満たしていたが、5級照射において新品正常品とも変色が認められた。
4級標準退色時間照射は、新品、正常部とも酸・アルカリにおいて、変退色4-5級であり、特に問題は認められなかった。
上記試験結果から、変色したものは、一般的な基準を満たしているが、5級照射において変色が認められたことにより、紫外線等の光に長時間暴露された結果生じた可能性が推測される。(検査機関の意見)
理由とお願い
上記のことから、退色は、釣りが終わったあと、長時間外に出しっぱなしにしたり、直射日光のあたる車内に放置したことが、主な原因ではないかと思われます。
昨今温暖化現象や、太陽活動の活発化により紫外線が強くなっているといわれます。
今までのような保管方法ですと、変色の原因となりますので、釣り以外の長期間の外干しや、直射日光の暴露はお控えいただくようにお願いいたします。
2025年度の小林ゴムの対応について
現在使用しているTC/ASHの使用をやめます。
今、別の生地を探しており、1月から2月にかけて決定していこうと思います。
ただし、新しい生地に変えても変色リスクは今後も減りませんので、釣り以外は、必ず日陰干しと、
直射日光に当たらない場所への保管を心掛けてください。
上記の理由から、変色に対しては、返品、返金、退色箇所の無償交換は行いませんのであらかじめご理解ください。
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